K-POPといえば、電子音を基調とした洋楽テイストの楽曲のイメージが強いですよね。ジャンル問わずトレンドを巧みに取り入れたスタイリッシュなサウンドは、K-POPが欧米をはじめグローバルな人気を獲得した理由の一つとも言えます。
しかし、K-POPは単なる欧米の音楽シーンの模倣ではありません。アジア人ならではのエキゾチックな雰囲気を纏った楽曲があるのもまたK-POPの魅力です。そこで今回は、わたしの独断で選んだ“エキゾチックな雰囲気が魅力のK-POPソング”をご紹介したいと思います。
- Pink Fantasy「Shadow Play」
- (G)I-DLE「Oh my god」
- (G)I-DLE「HANN(Alone)」
- AleXa「Bomb」
- Red Velvet「Zimzalabim」
- 3YE「DMT(Do Ma Thang)」
- BLACKPINK「AS IF IT'S YOUR LAST」
- BLACKPINK「BOOMBAYAH」
- BLACKPINK「WHISTLE」
- 最後に
Pink Fantasy「Shadow Play」
妖艶で神秘的な雰囲気を纏った一曲。ねっとりとしたムーンバートンのリズムに、アラビアンなシンセサウンドが印象的です。また、メイク・衣装・振付など、視覚的にも異国的な世界観が味わえる楽曲になっています。
(G)I-DLE「Oh my god」
冒頭の鐘の音に浮遊感のある歌声からインパクト抜群な一曲。神秘的でありながらもダークなMVに、強烈なメッセージ性が感じられます。また、民族宗教的な演出も相まって、カオスでエキゾチックな雰囲気も感じられる楽曲になっています。
(G)I-DLE「HANN(Alone)」
情熱的でありながらも冷ややかな印象も感じる楽曲。ムーンバートンを基調としたどっしりとしたサウンドに、民族楽器の音が重なり合ってオリエンタルな雰囲気を醸し出しています。MVも砂漠に神殿、鮮やかな色彩など、中東のテイストが感じられる仕上がりです。
AleXa「Bomb」
サイバーパンク風の世界観に際立つ映像美がインパクト抜群の楽曲。攻撃的なゴリゴリのEDMサウンドでありながらも、どこかインド風のメロディーラインが印象的です。ハーフである彼女のエキゾチックな魅力が、より一層引き立つ一曲になっています。
Red Velvet「Zimzalabim」
型破りな曲構成に異素材MIX感のあるサウンドが印象的な楽曲。“Zimzalabim”はヨーロッパ周辺で“アブラカタブラ”的に使われる呪文の言葉です。異国情緒溢れるガムランの音色がエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。
3YE「DMT(Do Ma Thang)」
ヒップホップをベースにした力強いダンスナンバー。イントロ・間奏で繰り返されるアラビア風のシンセリフが印象的な一曲です。ゴリゴリのガールクラッシュとエキゾチックなサウンドの組み合わせが絶妙にマッチして、中毒性のある楽曲になっています。
BLACKPINK「AS IF IT'S YOUR LAST」
キャッチーでトロピカルなサビが印象的な楽曲。サンバ風のリズムに賑やかなパーカッション、哀愁を含んだギターなど、南米の空気を纏ったアップテンポのダンスナンバーです。ネイティブサウンドとシンセサウンドの組み合わせが、独特のノリと中毒性を生み出しています。
BLACKPINK「BOOMBAYAH」
力強いビートに攻撃的なシンセサウンドが印象的な楽曲。熱気溢れるエネルギッシュなパフォーマンスは圧巻です。ゴリゴリのEDMがベースでありながらも、リズム・メロディー・振付など所々に民族的な要素がちりばめられたエスニックな仕上がりになっています。
BLACKPINK「WHISTLE」
スローなテンポにミニマルなサウンドが印象的なヒップホップ。口笛を用いた浮遊感のある気だるげなサウンドが特徴的です。少ない音数の中にも、民族楽器風の金属音・カントリー風のギターサウンドなど、端々に異国情緒が感じられる楽曲となっています。
最後に
以上、わたしの独断による“エキゾチックな雰囲気が魅力のK-POPソング”をご紹介しました。
曲を選ぶ中で感じたのが、エキゾチックとガールクラッシュの切っても切り離せない関係性です。今回ご紹介した曲、ニュアンスの違いはあれど全ていわゆるガルクラ系の楽曲でした。しかも、結構ゴリゴリの強めサウンドが多かったのも意外でしたね。
確かに、エキゾチックで可愛い系のコンセプトの楽曲って無いですよね。“エキゾチック”自体可愛いよりもカッコいい印象が強いので、当たり前と言えば当たり前なのですが…。テーマ毎に楽曲をまとめてみると、改めて色んな発見があって面白いなあと感じました。
今後も色々なテーマでK-POPをご紹介していければと思います。