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独断と偏見によるK-POP楽曲紹介♥

『Peek-A-Boo(피카부)』#Red Velvet #레드벨벳

独特の世界観を打ち出した『Peek-A-Boo』

今回ご紹介するのは、Red Velvetの「Peek-A-Boo(피카부)」です。2018年1月発売のアルバム「Perfect Velvet」、リパッケージの「The Perfect Red Velvet」に収録されています。

これまでのキュートではつらつとしたイメージとは打って変わって、エキゾチックでミステリアスな雰囲気が特徴的な今作。歌詞やMVの意味を読み解いていくと、実はとっても怖いということでも話題になりました。そんな独特の世界観を打ち出した「Peek-A-Boo」の注目ポイントはこちら!

アイドルらしからぬ攻めた曲構成

日本語で"いないいないばぁ"を意味するPeek-A-Booをタイトルとする今作。可愛らしい曲名とは裏腹に、サウンド的にも歌詞的にも"不気味"という言葉がしっくりくるような独特の世界観を持つ楽曲です。メロディーからサビまであまり抑揚のない曲構成もまた、その不気味さを増幅させていますよね。一定のリズムで淡々と曲が進んでいくため、どこがサビなのかも曖昧で、正直なところ盛り上がりには欠ける曲構成ではあります。しかしアイドルの楽曲としてのキャッチーさは皆無ながらも、耳に残る中毒性のあるサウンドでインパクトは抜群です。

子供をあやすおもちゃのようにコロコロと可愛らしい音色と、緊迫感のある電子音の組み合わせがどこか不穏な雰囲気を醸し出し、サウンド面でも意味深な歌詞の世界観を上手く表現しています。MVのダークな演出も相まって、タイトに響くバスドラの音が心臓の鼓動のようにも聴こえますよね。この不安を煽るようなサウンドこそが、この曲の中毒性を高めているようにも思います。こういうコンセプトのはっきりした楽曲は大衆向けではありませんが、Red Velvetの毒の部分が好きな人にとってはたまらない、いい意味でかなり攻めた楽曲だと思います。

スタイリッシュで洗練されたパフォーマンス

どこか無機質でミステリアスな雰囲気を醸し出す今作。歌もダンスもクールな表情で淡々とこなす様が、スタイリッシュでとってもカッコいいですよね。派手な演出や複雑な振り付けもないため、一見簡単に真似できそうに見えるのですが、実際にこれだけスマートにやってのけるにはかなりの練習が必要になる難曲です。曲構成自体にあまり波が無いだけに、歌もダンスも少しでも乱れると荒が目立ちやすく、全てにおいて隙を見せない高いスキルが要求されます。

日韓同時放送の公開オーディション番組"PRODUCE48"のグループバトルでもこの「Peek-A-Boo」のパフォーマンス対決がありましたよね。それぞれのパフォーマンスは純粋にカッコいいと思うところもあれば、やはりちょっとリズムに置いてかれている部分、キレがなくメリハリが足りない部分、細振りが揃っておらずバラバラに見える部分など、本家のスタイリッシュさには敵いません。

感情や勢いに任せたダイナミックな動きや、愛嬌などでは誤魔化しが効かない、緻密に計算されたカッコよさが光る楽曲なだけに、かなりハイレベルなパフォーマンスが求められます。

このパフォーマンスの中で特に鍵になるのが、リズム感です。どちらかというと突っ込み気味のかなりタイトなノリの曲なので、歌もダンスもそこに遅れずにピタッとはめていけるだけのリズムキープが出来ないと、単純に間延びした印象になりカッコ悪いです。少しでもテンポが遅れてしまうと、曲はどんどん前に進んでいってしまうので立て直しを図るタイミングもなく、どんどん曲に置き去りにされていってしまいます。

また、ダンスに関しては今作はシンクロする振りが非常に多いため、各々がしっかりと拍に合わせて踊れていないとズレているのが悪目立ちしてしまいます。音数に対しての振りも細かいので、タイトに縮こまらずに丁寧に、でもキレはよく流れるように、というのがかなり難しいんですよね。もっと言うならば、他のメンバーと腕の角度や身体の傾け方など本当に細かい部分まで揃っていないと、あの洗練された雰囲気はなかなか出せません。実際にそれを難なくサラッとこなしているように見せられるのが、Red Velvetのレベルの高さを物語っていますよね。

おまけ

いよいよ明日、アルバム「Summer Magic」を引っ提げてカムバック予定のRed Velvetですが、タイトル曲「Power Up」のティーザーを見る限り、新曲は昨年の夏に大ヒットした「Red Flavor」を思わせる、フルーツモチーフの可愛らしくはつらつとしたサマーソングといった雰囲気です。

日本デビューを間に挟み少し可愛い路線に戻ったものの、カムバックではまた「Peek-A-Boo」や「Bad Boy」のような大人なイメージにシフトチェンジするのかと思いきや、可愛らしさ全開のコンセプトに逆戻りしたのはすごく意外でした。個人的には、スタイリッシュで大人路線のRed Velvetがすごく素敵だな~、ハマっているな~と思っていただけに、少し残念な気持ちもあります。が、可愛らしいRed Velvetももちろん大好きなので、カムバックはすごく楽しみです。皆さんもRed Velvetのカムバック、ぜひ注目してみてください!